アメリカ訛りにこだわるな

英語といえば、無条件にアメリカ英語を思っている人が多いですが、リスニングを強化する際にはこれにとらわれないこと。

  • こんな話があります。英語学校に通っている若い女性が先生を替えて欲しいと学校側にクレームをつけました。理由は先生がアメリカ人でなく、これでは「ちゃんとした」発音が学べない、というものでした。笑ってしまいますが、本人はいたって大まじめです。
  • 世の中に出回っている教材などがなぜかアメリカ英語で作られているものが多くそう思ってしまうのでしょうが、世の中にはアメリカ以外にも英語を母国語とする国々がたくさんあります。イギリス・アイルランド・オーストラリア・NZ、そしてアジアでもフィリピンなどなど。また英語を母国語としないいろいろな国々の人々も国際社会に沢山おられます。
  • 実際、英語を使って国際社会で仕事をするようになると実に様々な英語に出くわします。英語を母国語としないいろいろな国々の人との仕事はさけられません。
  • いろいろな訛りの英語をどんどん聞いてリスニングの「幅」を広げましょう。極端にいえば、アメリカ英語も訛りの一つです。
  • 例えば、アメリカ英語だけを聞き続けてスキルを伸ばすことを縦の成長とするならば、いろいろな種類の発音になれていくことは横方向の成長といえます。縦と横を掛け合わせた面積があなたの総合的なリスニング能力と考えるといいと思います。前のページ(6P)で1000時間ヒアリングマラソン Click Here!がいいといったのはここにも理由があります。聞いてみるとわかりますが、実にいろいろな英語を聞かせてくれます。英語圏の様々な国はもとより、非英語圏の著名人のインタビューなども入っており多彩です。出版側は気づいているのかどうか知りませんが、これは「幅」を広げるのにもってこいの例です。
  • ちなみに、私の同僚のアイルランド人とドイツ人が隣で英語で早口でチャットしているのが、今の私には20〜30%しかわかりません。悔しい限りです。(追記 June 6, 2003:そのアイルランド人とおよそ1年一緒に仕事をした今はドイツ人とのチャットでも70%以上分かるようになりました。もちろん私と話す内容はほぼ100%分かります。慣れです。)